飯田少年少女合唱団(岡部夏希団長)の第18回定期演奏会が18日、飯田市小伝馬町の県飯田創造館で開かれた。小学生から高校生までの団員は童謡メドレーや愛唱歌でのびやかな歌声を響かせ、訪れた保護者ら約200人と一緒に楽しんだ。
第1部は童謡メドレーとして「子鹿のバンビ」「背くらべ」「うみ」など6曲を披露。「夢の世界を」を参加者と一緒に歌ったほか、休憩時間には団員と参加者との交流の場を設け、コーヒーやお茶を飲みながら和やかに過ごした。
第2部は愛唱歌として、NHK全国学校音楽コンクールの課題曲を歌い、「手紙」の前には中学3年生3人がいま考えていることと10年後へのメッセージを朗読。鼎中の関島彩夏さんは「何事もあきらめず未来の私のために頑張りたい」、東中の三浦綾乃さんは「10年後の合唱団はどんな歌を歌っていますか。楽しく歌っていてほしい」と語り、未来への希望を込めた力強い歌声に盛んな拍手が送られた。
ことしは昨年の飯田市公民館から会場を移し、初めて交流の場を設けた。保護者代表の塚平賢志さんは「聞いていただく方も団員を身近に感じるし、合唱団に入りたい方もアットホームな雰囲気で触れ合えたら。和やかで良かったと思う」と話していた。
同合唱団は1989年、「飯田下伊那にも少年少女合唱団を」という願いから教育、行政、民間の協力で発足。定期演奏会をはじめ「長野県少年少女合唱祭」「伊那谷文化芸術祭」に出演し、地域や学年を超えた仲間とのハーモニーを楽しんでいる。
現在は飯田下伊那15の小中学校、高校の子どもたちが参加し、毎週土曜日午後4―6時に飯田文化会館で練習している。随時団員を募集し、対象は小学1年生から高校3年生まで。入団金は2000円、団費は月々2500円。問い合わせ、申し込みは飯田文化会館(電話0265―23―3552)へ。