飯田市が都市調査研究グランプリを獲得

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[ 2011年 2月 3日 木曜日 9時44分 ]

竹ノ内家住宅 飯田市は1日、自治体による優れた調査研究を表彰する財団法人日本都市センターの「第1回都市調査研究グランプリ」に選ばれた。同市歴史研究所の金澤雄記研究員(32)が2006年度から10年度まで5年間、飯田市域に残存する本棟造209棟と主に座光寺の養蚕建築44棟など計約300棟を対象に行った調査研究が「大変な業績」と評価を受け、初の栄えあるグランプリを獲得した。表彰式は8日、東京都千代田区の同センターで行われる。

 

 都市自治体が行った調査研究と都市自治体職員が自主的に行った研究を対象とする初のグランプリの募集は昨年11月に行われ、19団体25件の応募があった。選考の結果、グランプリ1件、自治体実施調査研究部門優秀賞2件、職員自主調査研究部門優秀賞2件が選ばれた。

 

 選考に当たった月尾嘉男東京大学名誉教授は「合併により広範な面積となった飯田市に存在する歴史的民家のほぼすべてを時代背景や地場産業との関係まで含めて調査したことは大変な業績。一般市民も調査に自主参加したことにより、今後の維持保存のための体制をつくりながらの調査になっていることも評価される」と講評した。

 

 金澤研究員は「調査に協力いただいた皆さんに感謝する。今まで実態が明らかにされていなかった本棟造や、比較的新しい建築であるため研究対象とされていなかった近代の養蚕建築が、このような形で日の目を浴びることができたのはうれしい。リニアが実現すれば、これから飯田市は大きな変容を遂げることになる。そうした時期にこれからのまちづくりで1つの基礎研究となれば幸い」とコメントした。

 

 3月で任用期間が切れる金澤研究員の調査研究の成果は、同月末に「飯田下伊那史料叢書2 本棟造と養蚕建築」と題した調査報告書として刊行される予定。今回のグランプリ受賞は、飯田市にとって画期的な置き土産となった。

  

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