飯田市と女子短大 地域振興へ包括協定

地域の話題

[ 2013年 7月 5日 金曜日 17時14分 ]

 飯田市と飯田女子短期大学(同市松尾代田)の包括連携協定の調印式が5日に市役所で開かれた。教育文化や健康福祉、産業、まちづくりなど多様な分野で進めてきた相互の連携・協力関係を明文化。学生を含む双方の関係者ら約10人が出席し、さらなる人材育成や地域振興への寄与を目指し、意気込みを新たにした。

 開学47年目の飯田女子短大と同市とはこれまでも、市の委員会や審議会の学識・有識者、食育・教育講座の講師などを同短大の研究者が務めたり、看護や介護、保育の実習生を市立病院や保育園などが受け入れたりと、さまざまな分野で連携、協力してきた。

 今回の協定では、相互の関係性をより明確に表し、連携・協力する事項を▽教育や人材育成▽生涯学習▽地域文化の振興や保存継承▽健康、福祉、地域医療▽産業振興▽自然、環境保全▽まちづくり▽学術研究▽学生のインターンシップや地域学習―など幅広くとらえた。

 連携事業を円滑に推進し、状況や課題を相互に共有するための「連絡協議会」を近く設置し、新たな取り組みについても検討していく。協定の有効期間は3年間としたが、双方から特段の申し出がない限り自動的に継続する。

 調印式で牧野光朗市長は、これまでの連携・協力事例をひもとき「協定は大変うれしい」と感謝。「結び付きの強化とともに進化も期待される。両者の思う所をすり合わせ、より素晴らしい地域づくりを進めたい」と意気込みを語った。

 同短大の高松彰充学長は「地域を支える人材を輩出し、教員らも地域へ積極的に参加してきた自負がある一方で、実際に地域に根付き、役立っているかを計り知ることは難しかったのも事実」と指摘した上で「協定締結で、具体的に地域への関わり、支え方が目に見えるようになれば、さらなるやる気、積極性につながる」と話した。

 調印式には同短大学生会執行委員長(19)も出席し「学生に期待すること」を質問。牧野市長は地域での積極的な学びや体験を呼び掛け「柔軟で多感な学生の皆さんが見聞きし、感じたことを行政や周りに伝え広めてほしい」、高松学長も「しっかり勉強することはもちろんだが、地域を楽しむ、盛り上げる一員としても活動を」とエールを送った。

 市と高等教育機関との協定は今回が7件目だが、幅広く多様な分野を目的とした包括連携は初めてとなる。

  

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