飯田市農業振興センター(会長・牧野光朗市長)は25日、今年度の本部会議を鼎東鼎のJAみなみ信州営農部会議室で開いた。昨年度は、関係機関と協力し農地再生活用支援事業、農産物販売拡大支援事業、地域営農支援事業、担い手育成総合支援、耕作放棄地対策に取り組んだ。
特に10月1日付で農業振興センターが耕作放棄地対策協議会として県に承認され、耕作放棄地の再生利用の取り組みを開始。農地バンクを開設し、相談窓口を明確化して、農地を貸したい、借りたいなどの情報を1カ所に集めつなぐことにより、農地の貸し借りの実現を進め、農地の効率的な利用を促進し、耕作放棄地の増加を防止する取り組みを実施した。
詳細調査によると、耕作放棄地は532・8ヘクタール、非農地は150・8ヘクタールに上る。また、農地バンクの実績は▽貸したい・売りたい 10件192アール▽貸し借り成立 3件23アール―だった。
今年度は特にりんごの新わい化などの果樹園のリース事業の実施主体をはじめ、その仕組みづくりについて検討していく。また、農地バンクを通じて、担い手への農地の利用集積・面的集積対策や遊休農地対策を推進し、農用地の有効活用を推進する方針だ。