飯田日中友好協会が中国を訪問

地域の話題

[ 2016年 9月 9日 金曜日 16時36分 ]

002日中

 飯田日中友好協会(清水可晴会長)主催の友好訪中団が8月31日から9月5日にかけて、中国東北部の旧満州開拓団跡地を訪ねた。2コースに分かれ、A班は川路開拓団や上久堅開拓団、B班は宝清県の阿智郷開拓団、南信濃郷開拓団(下伊那西部5村が入植)の跡地を訪問。犠牲となった人々に祈りを捧げた。

 同協会は長年、中国東北部の開拓団跡地の視察や現地の人々、在留邦人との交流事業を行ってきた。近年は内モンゴル、北京などへ訪問した。東北部へは2004年以来12年ぶり。奥地の阿智郷や南信濃郷開拓団への飯田下伊那からの公式な形での現地訪問は戦後初めてとなる。

 訪中団には飯田下伊那や長野、東京などから25人が参加した。このうち10人は元開拓団員や開拓団の2、3世。阿智郷開拓団の小笠原正賢団長の娘婿、旧浪合村などからの開拓団慰霊碑を守る浪合の堯翁院住職、平谷村出身で渡満し残留婦人となった祖母を持つ3世の長崎大准教授も参加した。

 一行は、方正県の日本人公墓を参拝。園内での写真撮影や供花、線香などは禁止されたものの、公墓前で清水会長が追悼の言葉を述べ、堯翁院の住職の読経で参拝した。

 その後、二手に分かれてA班は方正県人民政府を表敬訪問。通河県の新立屯上久堅開拓団跡地、木蘭県の老石房川路開拓団跡地を訪ねた。途中、偶然にも日本人残留孤児という70代の女性と出会ったり、飯田に帰国した残留孤児の中国で過ごした家などに立ち寄ることもできた。

 一方、B班は方正県から丸1日かけて宝清県へ移動。宝清県人民政府を表敬訪問し、韓榮副県長から歓迎を受けた。現地の地域史編さんに携わる郷土史家の案内で、北信地区からの開拓団跡地を訪問し、日本人家屋や開拓団本部などとして使われた建物を見学した。

 映画「望郷の鐘」の舞台にもなった阿智郷開拓団の跡地は、一帯が湿地帯のため現在は人家もない一面の水田地帯。南信濃郷開拓団跡地も開拓団だったことを残す痕跡がほとんど残っていなかった。

 B班団長の寺沢秀文さんは「30回以上旧満州を訪問しているが、阿智郷、南信濃郷まで足を運んだのは初めて。ソ連国境近くのこの地は入植した8割が犠牲になった。奥地ということもあり山本慈昭さんですら訪問した記録がない。関係する3人とともに現地に来て手を合わせることができほっとしている」と話した。

 B班で現地を案内した郷土史家の祖父は逃避行中の開拓団に殺害されたという。一行は、日本人が犠牲になっただけでなく、現地の人々にも痛みを与えていたことを知り、戦争の悲惨さを痛感。歴史を乗り越えて二度と戦争のない世の中にすることを誓い合った。

  

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