飯田花卉組合(田中彦市組合長、63人)は22日、飯田下伊那地方で生産された切花・鉢物を審査する品評会を開いた。出品された162点から17点が選出、賞を受けた。
農家の栽培技術向上と産地のさらなる発展を目的に毎年開催し、33回目。今回は組合に所属する農家63戸から、カーネーション92点、バラ28点、花木19点と、シクラメンなどの鉢花18点、その他の切花5点が出品された。審査後には出品物の予約販売やフラワーアレンジの実演・即売、下伊那農業高校の生徒が育てた花の展示も行われ、会場は一般客でにぎわった。
品評会では下伊那農業改良普及センター所長を審査長に9人が審査。色合いやボリューム、形質のそろい具合、茎の硬さ、市場性、病害虫の有無などを基準にしながら、慎重にチェックを行っていた。
飯伊には、流行の色合いのものや新しい品種に積極的に取り組む農家が多いという。田中組合長は「猛暑の影響でボリュームは落ちたが、ここにきて気温が下がり本来の鮮明な色合いが出た。各農家が努力し、ベストを尽くした結果が出たと思う」と話していた。