高岡1号古墳で見学会~幅18メートルの周溝を確認

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[ 2012年 10月 12日 金曜日 15時57分 ]

 飯田市座光寺の高岡1号古墳の現地見学会がこのほど行われた。地域住民ら約30人が参加。市教育委員会が、9月から実施した範囲確認調査で明らかになった周溝(古墳の周囲を巡る溝)や埴輪などの出土品について、古墳を見学しながら説明を受けた。

 同古墳は約1450年前の6世紀中頃に造られた前方後円墳。市内にある23基(消滅したものを含む)の前方後円墳の中でも墳丘長72・3メートルという最大級の規模を持ち、埋葬施設である横穴式石室が良く残っていることから、1960年に県史跡に指定された。

 範囲確認調査は、同古墳の保護を目的に形状や規模などを確認するため初めて実施。9月から約1カ月かけて古墳の南東側を調査した結果、幅18メートルほどの周溝が確認された。現時点で正確な規模は明らかにされていないが、周溝を含む古墳の全長は90メートルを超える可能性があるという。

 また、古墳の上に立て並べられた埴輪の破片も出土した。円筒埴輪とともに人物埴輪の腕とみられる部分が見つかり、関東の埴輪作りの技術と共通点があることから、埴輪を通して関東の人々とつながりがあったことが想定されている。

 古墳に関するもの以外では、約1800年前の弥生時代後期の住居跡が見つかったことから、古墳が造られる以前には集落があったことが明らかになった。

 市教委によると、同古墳が高岡神社境内にあり範囲調査が限られることなどから「今後さらに高岡1号古墳の調査を行う予定はない。市内の他の主要な古墳について範囲確認調査を進めていきたい」としていた。

  

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