高森町山吹の町有林で1日、恒例の植樹祭が開かれ、高森中学校1年生162人のほか住民ら計300人が参加した。
山の寺キャンプ場西側のアカマツ林約1ヘクタールに、ヒノキの苗木2500本を植えた。
植え方を教わった参加者は早速農具を使って2メートル間隔で土を掘り起こし、長さ50センチほどのヒノキの苗木を丁寧に定植。苗木の根元に土をかぶせて踏み固めた。斜面のため作業が難航する姿も見られたものの、中学生たちは協力し合うなどして汗を流していた。
一般の参加者も多く、作業後は町から白い花を付けるクチナシの苗木を記念樹として受け取った。中学生はシイタケの駒打ちも体験した。
開会式で、同中1年の生徒2人が「未来の高森町へ」と題し作文を発表。「豊かな自然と緑を守ってより良い高森町にしたい」と語った。
県が定める緑化推進特別強化月間(4―5月)にあわせ、町は毎年実施している。熊谷元尋町長は「作業を通じて山の持つ恵みを再確認できれば」と話した。