商工農連携で鼎地区の活性化を目指す「夢かなえ隊」(木下周次隊長)ともち米づくりの作業をともにしてきた飯田市鼎幼稚園(上沼和子園長)は14日、園内でもちつき大会を開き、隊員らと収穫を喜び合った。
同隊の発足前からメンバーたちと交流を続けている同園。もち米づくりやもちつき体験も伝統的に重ねる恒例の行事となっている。
本年度も同隊発足のきっかけになった同市鼎上山の遊休農地の水田(13アール)でモリモリモチを栽培。園児たちは隊員たちから手ほどきを受け、田植えや稲刈りなどの作業をともにし、農業の魅力を体験してきた。
もちつき大会は、園内で開催。前日に米研ぎ体験をした年長から年少までの25人が、子ども用の杵を使ってもちをついた。
「ヨイショ」「ヨイショ」と掛け声を上げて交代でつき、笑顔を浮かべた。威勢よくつく大人たちの姿も見守った。
木下隊長が「小正月の伝統」を紹介する場面もあった。「無病息災や豊作を願い、もちをついたり、繭玉をつくるんだよ」などと伝えると、園児たちは真剣な表情で聞き入っていた。
昼食ではあんこ、きなこ、ごまであえたり、磯辺焼きにして味わった。全員が完食し、おかわりを求める声も響いた。
上沼園長は「小正月の行事として、1年お世話になった方たちと、健康を願いながらもちをつく体験ができて、子どもたちも気持ちを新たにした様子。心温まる行事になり感謝している」と話していた。