龍江公民館で平和学習会開く

地域の話題

[ 2011年 9月 2日 金曜日 9時07分 ]

 飯田市龍江の社会福祉法人ゆいの里は31日、龍江公民館で平和学習会を開催した。8月に長崎で開かれた原水爆禁止2011年世界大会に参加した職員による報告や、元教諭で東新町の竹松進さんによる講演を通じ、核兵器や原子力発電所について学んだ。

 同法人は、高齢者の福祉実現のためには世界平和が必要との理念のもと、毎年8月に原水禁世界大会へ職員が訪問し、報告会を行っている。会場には同法人職員の20―30代の若手職員を中心に約80人が出席した。

 ことしの世界大会へ参加した同法人職員の女性2人が大会の様子や分科会で学んだことを報告。ことしの世界大会では、東日本大震災での福島第一原発の事故を受けて、核兵器だけでなく原発事故による被ばくの問題についても注目が集まったという。「原発がそこまで恐ろしいものだったのかと衝撃を受け、帰ってから調べた」という2人。「原発は停止しても熱を出し続けており、常に危険がある。大地震が起きれば福島のようなことがここでも起こりうる。原発から撤退し、自然エネルギーに転換し、子どもに安心して暮らせる未来を」と語った。

 また竹松さんの講演では、原発を安く安全でクリーンなエネルギーとして推進してきたことについて、太平洋戦争時の教育を紹介。「当時国民投票をすれば8、9割が戦争賛成だった」と竹松さん。日本が神の国で鉄や石油がなくても戦争に勝てると信じ込まされていた体験を語り、新聞、テレビ、学者がそろって原発を宣伝してきたことに警鐘を鳴らした。

 続いて、広島や長崎に落とされた原子爆弾の構造やビキニでの水爆実験、原発の仕組みなどを紹介。燃料が長期間にわたって崩壊熱を出し続けることや原子炉で大量に発生するプルトニウムの保管場所などの困難、原発を誘致した地域の産業構造が変わって原発なしに生活できなくなることへの懸念を語った。

  

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