10年の歩み振り返り展望

地域の話題

[ 2021年 1月 25日 月曜日 15時50分 ]

 飯田市を研究対象にする全国の大学の連携会議「学輪(がくりん)IIDA」の全体会が23日、オンライン形式で開かれた。市民と大学による知のネットワークを掲げる「学輪」。設立10年の節目に当たり、記念セッションは「知のネットワークへの挑戦~新時代における持続可能な地域づくりを目指して~」と題して大学教授らが議論し、10年後を見据えて役割や展開についても考えた。

 記念セッションは法政大の石神隆名誉教授がコーディネーター役を務め、日本観光ホスピタリティ教育学会の小畑力人会長、東京農工大の朝岡幸彦教授、法政大の高柳俊男教授、立命館大の平岡和久教授、和歌山大の藤田武弘教授らがビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を通じてオンライン参加。動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信もした。

 高柳教授は「学びの要素が多い地域で、興味深い人たちとの出会いもある」と語り、小畑会長も「飯田は学びの宝庫であり研究のるつぼ」と指摘。一方で連携が弱いといい、研究者や小中高の教諭、住民らと「外の知」が連携して「協働する場に発展を」と期待を寄せた。

 平岡教授は高大連携の取り組みにも触れ、「地域と大学が互いに学び合う方向に持っていくかが課題」と指摘。藤田教授はこれまでの取り組みを振り返った上で「関係人口となり得る大学生の創出に加え、地元の若者たちの古里還流へとつながる学びを提供することが1つの意義」と見据えた。

 石神名誉教授は「環境文化都市の知のエンジンとして市民と大学が協働し、地域のため、日本のために一層活動を」と願い、朝岡教授はコロナ禍に絡め「小さな市民主体の自治の意義が問われている。そういった意味でも飯田は可能性を持っている地域」とみた。

 記念セッションには橋北地区地域協議会の宮崎栄治会長、リンゴ並木まちづくりネットワークコーディネーターの桑原利彦氏らも参加した。

 2部構成で行い、後半は「SDGs(国連持続可能な開発目標)とその視点から見た地域創生」「学生研修担当者がみた伊那谷の魅力」「千代地区の将来展望を考える」などをテーマにした12講座が設けられた。

 4年制大学がなく、田園型の学術研究都市構想を描く同市。大学の専門的な知見や人材を呼び込み、モデル的な研究や取り組みを地域とともに行っていく目的で、学輪IIDAを2011年に設立した。設立当時のメンバーは19大学の研究者ら43人だったが、ネットワークの広がりによって現在は67大学139人の大学研究者で構成されている。

 佐藤健市長は「10年、20年先を考えた時、見える化と日常化がテーマになる。市民に活動をもっと知ってもらい、日常的な暮らしの中に学輪IIDAの関わりが出てくるようにしたい」と話した。

◎写真説明:オンライン形式で行われた記念セッション

  

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