「日本一の焼き肉の街・南信州飯田」の活性化につなげようと、飯田下伊那食肉組合などが申請していた「飯田焼肉の日」(11月29日)が、新たな記念日として日本記念日協会(佐久市)に認定登録された。
飯田市が人口1万人当たりの焼き肉店舗数で日本一であり、独特の焼き肉文化が存在することを地域内外に毎年発信する機会とするほか、飯田焼肉に関係する新サービス、新商品がさまざまな業界で生まれることで、地域全体の発展につなげよう―と申請。「飯(いい=11)田焼肉(にく=29)」の語呂合わせからこの日を選んだ。
申請者は食肉23店でつくる同組合と、飯田焼肉をテーマにした商品開発と地域振興に意欲的な信州みそメーカーのマルマン(林隆仁社長、飯田市大通)。協会は29日に認定を公表した。
記念日の表示や利用は自由で、申請者への使用確認は不要。申請2者は「目的は地域の活性化なので、積極的に使ってほしい」としている。
食肉組合の吉川武彦会長(66)=桐林・吉川ミート代表=は「認めてもらえてありがたい。飯田は精肉店の数も多いが、焼き肉をPRすることでますます良い方向に進めば」と効果に期待している。
今年の11月29日は市内で「記念日登録授与式」を開き、PRイベントを同時開催する予定。焼き肉店や精肉店による個別のイベントも推奨し、来年以降もポスターを掲示するなどして盛り上げる。
2019年1月現在、飯田市の人口1万人あたりの焼き肉店舗数は5.7軒。2位の北海道北見市は5.5件となっている。
◎写真説明:「飯田焼き肉の日」の11月29日をPRする吉川組合長