飯田市と豊橋市、浜松市の中学生による「三遠南信中学生交流会」が9、10の両日、飯田市で行われた。市街地でのウオークラリーや意見交換、水引体験などを3市混合グループで行い、親ぼくを深めた。
中学生が交流を深めることで3市の掛け橋になり、「まちづくり」や「生徒会活動」などを語り合うことを通じて、自分たちの住む地域や学校を振り返ることを目的に開催。3市での交流は1999年に始まり、毎年各市輪番で実施している。
飯田での開催は5回目。今回は、飯田市の中学校から34人、豊橋市から46人、浜松市から57人の計137人が参加した。
飯田市公民館で開かれた対面式では、伊澤宏爾教育長が「飯田は初めての人が多いと思うが、三遠南信地域の交流には古い歴史がある。3市のつながりについて、何かを探してもらえれば」と呼び掛けた。
また各市の代表生徒があいさつに立ち「互いに感じることが多いと思う。有意義な時間を過ごしましょう」「3市の交流に貢献できるようにしたい」「他校を知って自分の学校を見つめ直し、それぞれの学校をよりよい方向に引っぱっていきましょう」などと語った。
対面式に続いて「まちなかウォークラリー」が開かれた。12グループに分かれ、りんご並木や川本喜八郎人形美術館、市立動物園、市美術博物館の4カ所を回った。
それぞれのポイントではクイズを解いたり、昆虫探しをしたり。美博ではプラネタリウム鑑賞も行い、飯田市を楽しみながらメンバー間の親ぼくを深めた。
豊橋市立五並中2年の男子生徒(14)は「飯田は初めて。いろいろ回って勉強して、グループのメンバーと仲良くなりたい」と話していた。