泰阜村で8月28日、若手有志らでつくる実行委員会主催の花火大会が開かれた。村総合グラウンドで打上げが行われ、音楽に合わせてスターマインなど約500発の花火が夜空を彩った他、仕掛け花火の大きな「火車」が豪快に回り、間近で鑑賞する村民らの笑顔を誘った。
新型コロナウイルスの影響で、夏祭りやふれあいの里高原ロードレース大会など、例年であれば盛大に村内の夏を彩るイベントが相次いで中止となる中、「村民に少しでも夏の楽しい思い出をつくってほしい。花火でコロナウイルスを吹き飛ばしたい」と、青年団を中心とする若手有志が企画し、打ち上げ費用は村が負担した。
感染防止対策の徹底を図り実施した。観覧席を設けたグラウンドでは、3密を避けるため一人一人の間隔を十分に確保した他、放送で繰り返し注意喚起。来場者の手指消毒なども行った。
木下陽実行委員長の「目の前に打ち上がる花火を、最後まで楽しんで」のあいさつに続き、打ち上げがスタート。迫力満点のごう音とともに鮮やかな大輪の花が咲いた。クライマックスの仕掛け花火では、3基の巨大な火車が勢い良く回り、光の輪を創出。瞬きする間もないほど次々と打ち上がるスターマインとともに見る者を魅了した。
◎写真説明:村総合グラウンドで行われた花火大会