JA「市田柿工房」が完成

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[ 2013年 4月 19日 金曜日 9時53分 ]

 JAみなみ信州(矢澤輝海組合長)が高森町下市田に建設を進めていた「市田柿工房」が完成し、18日、現地で竣工式が開かれた。乾燥や梱包作業を機械化して行う新拠点で、受託による生産者の省力化や加工自販による販売力の強化を図り、市田柿ブランドを維持、強化する。

 高森町が管理する県南信農業試験場旧産業試験場の跡地を借り、総事業費11億9100万円を投じて鉄筋コンクリート平屋建て、延べ床面積4616平方メートルの施設を建設。研究を重ねて実用化した気熱式減圧乾燥機11基と計量・包装設備5ライン、冷凍倉庫、冷蔵保管室などを整備した。

 乾燥機は庫内を減圧して低温で乾燥し、柿の内部から水分を引き出して天日干しの工程を合理化するもので、柿すだれにして干す自然乾燥に要する30日間の期間を、5―8日間に大幅短縮する。

 組合員が個々に行っている加工作業の省力化に加え、自己加工による販売力の強化、天候に左右されない加工実現による規格の安定化を図ることを狙う。初年度は年間150トン、将来は出荷総量の約20%にあたる年間500トンの処理を目指す。

 式典には関係者ら約100人が出席し、施設の完成を祝った。

 矢澤組合長は「市場の要望が増える一方、産地では生産農家の高齢化や品質・生産量の不安定化などの問題が発生していた」と説明。品質管理とブランド力維持に重点を置く拠点として「課題を打開して市田柿のさらなる発展に寄与したい」と決意を語った。

 同町山吹のパック工場「柿の里」を統合、集約し、10月から稼働。自動梱包機は年間350トンの取り扱いを計画している。

 乾燥・梱包は組合員から受託して行うほか、生柿の買取りも強化して自販力を高める。

 備えた冷凍倉庫を利用した通年販売も計画しており、初年度は来年3月までの出荷期延長を視野に入れているという。

  

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