農家の女性たちが地元食材を素材に調理し、バイキングを楽しむイベント「第3回わいわいバイキング」が7日、飯田市上郷黒田のJAみなみ信州上郷支所で開かれた。JAみなみ信州女性部上郷支部(下平恵美支部長)が企画。約100人の会員が参加し、地元産の野菜やキノコ、果樹を素材にして作った14品を囲んで親睦を深めた。
約300人の部員を有しているため、取り扱い品目による栽培過程の差異や、標高差などによる繁忙期のずれで「なかなか集まることができない」(同支部長)という同支部。「年に1度はみんなで集合して交流を深めよう」と企画されたイベントで、農閑期のこの時期に開いている。
ことしも14人の理事が中心となって準備を重ね、この日の朝からグループに分かれて調理。部員らの家庭で取れた地元産食材を素材にして練られた「五目いなり」などごはん物3品、「アスパラガスのポタージュ」など汁物2品、「ヘルシーハンバーグ」などおかず9品、「アップルケーキ」などデザート3品を作った。
正午に「いただきます」の号令でバイキングがスタート。会員たちは皿いっぱいに盛り、料理を囲んで世代や地区の枠を超えた交流を深めた。
「準備から不安もあったが、多くの方に協力していただきながら無事に開くことができた」と下平支部長は安どの表情。「交流を深めることで農業や地域づくりの活力につながれば」と話していた。