JAみなみ信州山本女性部の漬物部(柴田千恵子部長、30人)は15日、「おふくろ漬け」として人気のあるたくあん漬けの準備作業を飯田市山本の同JA山本支所で行った。
地区内から集め、1カ月ほど天日干ししたダイコン約700本の両端を切り落とすと、10人で体重をかけてもみほぐし、50キロのおけ5つに入れた。酢だけで1カ月漬けてから本漬けにし、来年2月末からJAパーク山本と各種イベントで販売する。
同女性部が漬物を販売するのは8年目。たくあん漬けは毎回完売する人気商品とあって、やりがいを感じている様子の女性たちは「イナバウアー(U字)になるくらいもむと酢が浸透するんだに」などと冗談を言い合いながら、手早く作業をこなしていた。
柴田部長は「昨年は干したダイコンのうち3分の1を捨てなければならなかったが、ことしは天候に恵まれたので2、3本捨てただけで済んだ。多くの生産者から集めているので太さはまちまちだけれど、それも味」と話していた。
同女性部は福神漬けも手掛けているが、こちらは売り場に並べると即完売するほどの人気商品で、地元では「幻の漬物」と呼ばれているという。