独立行政法人国際協力機構(JICA)の駒ケ根青年海外協力隊訓練所(駒ケ根市)は26日、飯田市松尾代田の飯田女子短期大学で異文化交流会を開いた。訓練所の語学講師2人が訪れ、短大の学生や職員約20人と外国語を通して交流した。
地域住民に訓練所やスタッフの活動について知ってもらおうと実施。この日はスペイン語講師の石井裕之さんと、スリランカ出身のシンハラ語・英語講師のシリパーラ・ウィラコーンさんが、参加を希望した学生や職員と交流を深めた。
2組に分かれ、基本的な発音やあいさつ、名前の書き方などを指導した。石井さんはギターを弾きながらスペイン語の有名な歌を披露し、スペイン語圏の国や、日本でありふれているスペイン語の言葉を当てるクイズをした。
中南米の国々がスペイン語を使う理由については「1492年にコロンブスがアメリカ大陸を発見した後、スペインによる植民地化が進んだため」と説明した。
ウィラコーンさんは、ホワイトボードを使ってシンハラ語での名前の書き方を紹介。学生たちは丸みのある独特な形に戸惑いつつ、一字一字確認してもらいながら書き方を練習した。
名字を含む自分の名前がシンハラ語で書かれたプリントを探す場面では、間違えてしまう参加者も。互いの名前を見せ合い「こうやって書くんだ」「不思議な感じ」などと語り合っていた。
◎写真説明:JICA駒ケ根の語学講師と短大生らが交流