住民参加型の地域社会開発を学ぶ、JICA(独立行政法人国際協力機構)の「インドネシアスラウェシ地域開発能力向上プロジェクト」の研修員5人が23日、飯田市の牧野光朗市長を表敬訪問した。一行は26日まで滞在し、同市の地域自治の仕組みや公民館システム、住民による地域開発計画の実践などを学ぶ。
20日に来日した研修員らは、22日まで名古屋市で、日本福祉大学社会福祉学部の大濱裕准教授の講義を受け、参加型地域社会開発の基本概念などを学んだ。飯田市では、実際にどのような形で住民参加型の地域自治が実践されているかを体感するため、同市公民館、竜丘公民館、上久堅公民館を訪れる計画という。
訪問を受け牧野市長は、「飯田大火からの復興の際、地元中学生の声を受け住民の協力により生まれたりんご並木が、地域づくりの原点」と話し、その経過を説明。「飯田からたくさんの事を学んで帰っていただければうれしい」と話した。