国際協力機構(JICA)の農業普及企画管理者の研修を行う10カ国13人の研修員が14日、阿智村と下條村の直売所や圃(ほ)場、農家レストランなどを視察した。
同研修は、各国政府の農業普及機関のスタッフなどが参加し、2カ月間かけて国内で、日本の普及事業やそれをきっかけにした地域活性化活動について学んでいる。遠方への視察は山形県と長野県で実施。長野県へは12日に県庁を訪問して県の農業振興と事業、普及活動について学び、13日は上伊那地域を訪問した。
14日は、下條村の道の駅信濃路下條内で直売所うまいもの館を運営する下條ふるさとうまい会を訪れ、農産物の栽培と直売所の運営の様子を聞いた。
引き続いて阿智村春日にあるまめっこ応援団の圃場を視察。まめっこ応援団は女性農業者らによるグループで、保育園入園前の親子を対象にした体験農園を運営し、大豆やキャベツ、ジャガイモなどさまざまな作物を育てている。収穫した大豆での豆腐作りやみそ造りなどの体験も行っている。
昼食には伍和の「ごか食堂」を訪問して、地元女性グループが地元産物を使って調理した料理を味わい、農業を通じて地域を活性化させている事例を体験した。