「在宅ケアは広域的視点で」 医師会と飯伊首長が懇談

子育て・医療・福祉

[ 2015年 8月 8日 土曜日 9時07分 ]

 飯田医師会(古田仁志会長)の役員と飯田下伊那14市町村長との懇談会が6日夜、同市錦町のシルクホテルであった。圏域の地域包括ケアシステムの構築に向けた在宅医療・介護連携推進事業と看護職員確保対策のほか、圏域独自に活用する出生から大人までの「健康の記録」手帳と母子手帳の一本化について、医師会側から要望や提案が出た。

 飯田医師会の原政博・地域包括ケア推進特命理事が在宅医療・介護連携推進事業の背景と今後の課題を解説。国は2017年度内に、看取りを含む切れ目のない在宅医療・介護の受け入れシステムを各圏域で構築するよう求めているとし「南信州の市町村が広域的な視点で取り組まねばならない」と力を込めた。

 切れ目ない在宅医療の要点として「屋根のない病院、つまりは地域社会への入院」と説明。患者に直接対応する医療、看護、介護職の連携だけでなく、自治体や地域包括支援センターの役割を重要視し、広域的な事業体制や各職種が働きやすい環境の整備などを例示した。持続可能なシステムとするには、現場を支える人材の確保が不可欠とし、広域的かつ長期的な視野で対応すべきと求めた。

 関連する看護職員確保対策については、原修副会長が看護職員の養成と離職率の低減策のほか、免許を持ちながらも看護職に就いていない「潜在看護師」の発掘と再教育への支援を願った。

 健康関連の手帳の一本化については、飯伊地区包括医療協議会の市瀬武彦会長が説明。予防接種記録といった重複項目の対応など煩雑さの解消にもつながるとして、検討を要望した。

  

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