ゆいの里でケアリングクラウン体験 言葉超え相手を感じる

子育て・医療・福祉

[ 2015年 6月 25日 木曜日 13時41分 ]

 飯田市龍江の社会福祉法人ゆいの里は23日、米国の医師パッチ・アダムスが提唱する「ケアリングクラウン」を体験するコミュニケーションセミナーを初めて企画、開催した。施設職員や子どもたち、一般など約20人が参加。入所者と心を通わせながら、相手に寄り添うことの重要性を学んだ。

 クラウンは英語で「道化師」を現す総称で「ピエロ」などはクラウンの一部にあたる。ケアリングクラウンは入院患者や高齢者などに対し、笑いや楽しさの時間を共有するなど心通わせるための一つの手段。日常から分断された生活を余儀なくされている人たちに、自分らしさを取り戻すきっかけを提供する活動が目的だ。

 パッチ・アダムスはロビン・ウィリアムズ主演の映画「パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー」のモデルで、世界中でクラウニング活動を実践、普及に努めており、今回のセミナーではアダムスさんと12年間活動をともにし、自身も同活動を行っている金本麻里子さんを講師に迎えた。

 昼の部は同施設と養護老人ホームハートヒル川路でのクラウン体験を行い、阿智村清内路の子どもの森セカンドスクールの教員や児童生徒、保護者などが参加。夜の部はセミナーを開き、飯田下伊那にある介護施設や病院などから30人以上が参加した。

 このうちクラウン体験では、全員が華やかな衣装に身を包み、「赤鼻」を付けて入所者の前に登場。金本さんがアコーディオンを弾きながら歌を歌うと、参加者らも紙風船やシャボン玉を飛ばすなどして入所者と交流を深めた。

 セカンドスクールの子どもたちも、練習してきた「上を向いて歩こう」「故郷」の歌を披露してお年寄りらを笑顔に。初めての体験という名古屋市在住の郵便局職員の男性(48)は「普段はしない格好で、自分がわくわくどきどきして楽しい。非言語でも心が通じ合うことが分かった」と話した。

 金本さんは「まずは自分が楽しむことが大切。介護関係は大変な職場だが、つながることをあきらめないでもらいたい」と語り、ゆいの里の生活相談員は「普段は静かな生活を送っているが、きょうはにぎやかで楽しそう。職員もスキル向上につなげてもらいたい」と述べた。

  

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