誤嚥防ぐ枕を開発 飯田市のウィステリア

子育て・医療・福祉

[ 2017年 1月 6日 金曜日 16時42分 ]

大小の枕で頭を固定する

 食品や日用雑貨などの販売を手掛けるウィステリア(田代誠社長)=飯田市鼎切石=は、重度の嚥下(えんげ)障害者が食事をする際の誤嚥(ごえん)を防ぐ枕「飲み込みらくらくお助け枕 ふたこぶラックン」を、健和会病院(同市鼎中平)の福村直毅総合リハビリテーションセンター長(50)監修のもと開発し、5日、同院で発表した。

 民間企業や行政、農業、医師会、大学などの連携により、健康長寿社会を支える新たな地域産業創出を目指す「飯田メディカルバイオクラスター」の医療機器分科会連携事業として製品化。同分科会の事業として製品を開発、販売するのは2013年4月の同クラスター設立以来、今回が初めて。

 嚥下障害に対するリハビリテーションを専門とする福村センター長は、嚥下障害があっても安全に食べ続けることのできる人をどう増やしていくかの研究を続け、10年前に新しい治療理論として、横向きに寝て顔を上に向けた状態で食事をする「完全側臥位法」を提唱。5年前に論文として発表したところ、多くの医師による追試でもその効果が認められ、全国に広がっている。

 首を回し続けたまま食事をする「完全側臥位」の姿勢をとるには、本人の努力だけでは難しく、補助器具が必要。これまでは丸めたタオルを利用していたが、調整が難しく介助者のスキルが必要となるため、誰でも簡単に使える器具が求められていた。

 昨年7月、福村センター長の講演からこうした課題を聞いた田代社長が、頭を固定する枕の開発に着手。約1年掛けて、三角形の大きな枕と四角形の小さな枕をつなぎ、タオルで包んで使用する製品を完成させた。枕の中身は細かな樹脂パイプ。

 田代社長(62)は、「講演を通じ、嚥下治療の大切さを感じ、まったくの異業種だったが挑戦を決めた」といい、「誤嚥を防ぐ一助になれれば」と、福村センター長は「かなり安定した姿勢がとれるものができあがった。今回の取り組みを契機に、リハビリテーション分野での開発がもっと進んでいったら」と期待を寄せた。

 価格は1万2000円(税込)で、今後同社がインターネットなどを通じて販売する。

  

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