エボラ出血熱患者発生想定し初訓練

子育て・医療・福祉

[ 2015年 10月 29日 木曜日 13時57分 ]

エボラ出血熱想定訓練 エボラ出血熱患者の県内発生を想定した訓練が28日、飯田保健所と県立須坂病院(第一種感染症指定医療機関)を結んで初めて行われた。飯田から同病院まで約3時間かかる患者移送に患者はもとより、個人防護用具(PPE)に身を包んだ職員が対応できるか検証することを主眼に訓練を実施した。

 

 飯田市内の40代の男性が帰国後、検疫法による健康監視対象者に該当。検疫所から連絡を受けた飯田保健所長が、発熱や全身倦怠感などの症状を呈した男性をエボラ出血熱の擬似患者と診断し対応する事例を想定。所内に対策会議を設置し、移送・消毒手順や患者移送の方法、役割分担、警察車両の先導などについて確認、検討した。

 

 続いて、医師の寺井直樹所長がPPEを着て患者役の職員を患者宅に見立てた所長室で診察・診断し、入院勧告の手続きを確認した後、移送車で同病院へ移送する訓練、患者宅の消毒と家族指導訓練を行った。

 

 一方、同病院では患者の受け入れ準備、到着を待って患者の病室までの搬送、検体の受け渡しなどの手順を確認する訓練を実施。国立感染症研究所に検体を搬送するための手順の確認も行った。

 

 訓練には行政関係者や医療機関の職員ら約40人が参加。同保健所では、訓練の一部始終を携帯などで撮影しながら見学する関係者が多かった。

 

 移送後、寺井所長は「手順を覚えているつもりでも実際に訓練をしてみると忘れたり、次に何をするか一瞬わからなくなる」と感想。飯田での訓練について「飯田から須坂病院まで患者を送るのは実際に長い時間がかかる。患者の具合がもっと悪いケースだと動かすのは難しく不安がある。職員も汗だくの状態で移送して行けるのか検証する必要がある。本番で汚染されたPPEを着た人が倒れてしまっては大変なことになる」と説明した。

 

 

  

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