伊那谷こども健康フォーラム開く

子育て・医療・福祉

[ 2011年 4月 27日 水曜日 9時13分 ]

 上下伊那の「伊那谷こども健康フォーラム」(両伊那小児科医会、ファイザー共催)が23日、飯田市上郷別府の地場産業センターで開かれた。医療や福祉関係者、一般市民ら約80人が参加。子どもの頭痛やうつ病に関する講演を聞いた。

 伊那中央病院神経内科主任医長の清水雄策さんが「若年者の頭痛(脳腫瘍を含む)」、北海道大学大学院保健科学研究院生活機能学分野教授・傳田健三さんが「こどものうつ病~発達障害の視点から~」をテーマに講演した。

 頭痛は、一次性の頭痛あるいは機能性の頭痛といわれるものと、二次性の頭痛あるいは症候性の頭痛といわれるものに大別される。二次性では急性・亜急性の頭痛が多く、一過性で治まることがある一方、重篤なものも多い。これは「原因となるさまざまな原疾患があるため」と、清水さんは説明した。

 原疾患となるのは頭部の外傷や脳血管障害、非血管性頭蓋内疾患、感染症などさまざま。感冒による頭痛が多いといわれているが、頭痛を感じたすべての人が来院するわけではないため実数はわかっておらず、清水さんはまず病院に行くことを勧めた。

 傳田さんは子どものうつ病の特徴や診断、原因などを、症例を挙げながら解説。子どもに寄り添う気持ちで接し、言葉に耳を傾けて問題の対処法をともに考える精神療法について説明した。

 性格の問題に見えたり、問題行動が頻発する場合、背景にアスペルガー障害やADHDといった発達障害が存在する可能性が考慮される。

 発達障害という視点には、その功罪として現代精神医学にパラダイムの変換をもたらした反面、過剰診断の生じやすさがある。ただし、診断をつけることによって▽新たな治療を開始▽これまでの治療方法を変更▽患者自身がこれまでの生きづらさの意味を理解できた―といった場合、診断基準を満たさなくてもその傾向が存続するとして、診断する意味があるとしている。

  

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