健和会病院で病児保育「おひさまはるる」開所

子育て・医療・福祉

[ 2010年 4月 10日 土曜日 13時14分 ]

 病気のため保育所などで預かれない子どもを預かる病児保育室「おひさまはるる」が9日、飯田市鼎中平の健和会病院2階に開所した。週明け12日から業務を開始する。市民アンケート調査で保護者ニーズが高い病児保育を、市が健和会に委託して初めて実施する。市は今年度当初予算に委託事業費1900万円を計上している。

 病児保育室は、健和会が同病院2階東側に検診室、デイケア、薬局とあわせて増築した一部78平方メートル。総事業費約2億円のうち、病児保育室については定住自立圏の民間投資事業の補助金4170万円を受けた。隔離室1部屋をパーテーションで区切ることによって2部屋確保できるほか、一般の保育室やトイレ、シャワールームなどを備える。換気や加湿器、エコガラスなど環境、安全面にも配慮した。

 スタッフは専任の保育士2人のほか、看護師、小児科医が加わる。対象となる子どもは、生後6カ月から小学3年生まで。定員6人。月曜日から金曜日まで午前8時から午後4時まで保育を行う。利用料(1回あたり)は、生活保護世帯や市民税非課税のひとり親世帯など無料、市民税非課税世帯は4時間未満500円、4時間以上1000円、それ以外の世帯はそれぞれ1000円、2000円。

 利用には事前の登録が必要。市子育て支援課と病児保育施設のどちらでも受け付ける。利用したい場合は、かかりつけ医を受診し、医師連絡票を記入してもらう。予約(直通◯234001)は原則として前日の午前8時半から午後5時まで。当日の午前7時45分以降でも受け付ける。入室する際、医師連絡票と当日申込書を提出する。

 開所式で牧野光朗市長は「子育て支援を柱に据える飯田市として病児保育をなんとか実施できないか数年前から検討してきた。市としても初めての事業で1年ぐらい様子をみながら、定住自立圏の協定項目に加えていけるか下伊那の町村のニーズを聞いていきたい」とあいさつ。病児保育を実施する健和会の熊谷嘉隆理事長は「法人としてもこの事業を実施したかったが、診療報酬が大幅に引き下げられるなか、福祉医療に手を出せなかった。今回、定住自立圏の補助事業で実現できた。これから子育て支援に役立っていけるよう努力したい」と述べた。

 小児科医の和田浩副院長は「育休明けで子どもを保育園に出すとしょっちゅう風邪をひくことがお母さんたちの子育ての危機になる課題と感じていた。子どもを預けるところのないお母さんたちを支えていく役割を私たちが担う。子育ての悩みや病気の相談にものれる病児保育をしていきたい」、保育士の小林晴子さんと熊谷みずきさんは「いいサポーターになりたい」「みんなで協力しながらがんばりたい」とそれぞれ決意を語った。

  

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