飯田市鼎中平の健和会病院(牛山雅夫院長)はこのほど、南信では初めて高性能のマルチスライスCT機を導入した。従来機に比べて撮影能力が高く、心臓や脳の血管の撮影が可能になる。
新たに導入した同機は、頭から足の先端までを輪切りにした状態で撮影できるCT機の最新モデル。撮影能力が高く、従来機では不可能だった、動く臓器の細部までを撮影できるため、心筋梗塞や脳梗塞などの診断にも力を発揮する。
特に心臓疾患の診断に効果的で、血管に投影剤を投与しなければ困難だった冠動脈の撮影が可能になるため、患者の負荷を大きく低下させることができるという。
2日に導入し、診断に活用している。今後は開業医が利用できるシステムを構築したいとしている。
技術部の佐藤功部長は「南信では初の導入とあって、地域医療の向上に貢献できるよう努めたい」と話していた。