県は15日から、南信地域に新型コロナウイルス感染症の軽症・無症状者を受け入れるための宿泊療養施設の運用を開始する。既に開設済みの東信、中信、北信に続き4施設目で、計375人の受け入れが可能となった。
療養場所を宿泊施設に移すのは、感染者のうち65歳未満の軽症・無症状者で持病がない人。
県の医療政策課によると、療養施設は南信地域の民間の宿泊施設1棟を借り上げて使用し、最大で100人程度を受け入れることができる。風評被害の恐れがあるとして施設名など詳細を公表していない。
療養者は原則として、1日3回の食事の受け取り以外は入所から退所までの期間、バス・トイレ付きの個室内で過ごす。24時間常駐する看護師2人が1日2回の健康観察をビデオ通話で行い、体温や酸素飽和濃度、血圧の測定結果などを確認。異常があれば医師がオンコール対応する。
◎写真説明:南信の宿泊療養施設(長野県提供)