ベトナムに動物病院開設 飯田などの獣医師ら

子育て・医療・福祉

[ 2014年 11月 22日 土曜日 13時49分 ]

 ベトナムに国立大学と提携した動物病院が今月11日に開設された。飯田市鼎中平で動物病院を開業する佐々木将雄さんが院長に就任。山梨、八王子、広島でそれぞれ動物病院を開業する獣医師3人が副院長を務める。

 佐々木さんも含めた日本人の獣医師4人と北海道のペットショップの経営者にベトナム人の貿易会社の社長が加わった6人で昨年2月に合弁会社を設立。ことし2月にはホーチミン市国家農林大学とインターンシップを含めた日本人獣医師の臨床指導と大学獣医学部の講義指導を行う協力病院として正式に契約した。

 同社は、数年前からベトナムのペット市場を調査するなかで、ベトナムでもアジア近隣諸国同様にペットブームになりつつあるが、治療施設が不足しているため病気やけがをしたペットは捨てられてしまう現状や、ワクチン予防の認識がない飼い主も少なくないことが分かった。

 特に狂犬病による人体感染では年間数十人の死亡も確認されているので、撲滅活動を行いたい考え。ベトナムにもペットの保護団体は活動しているが、やはり治療施設が少なく里親が見つかる前に亡くなってしまうペットがほとんどだという。

 このため、佐々木さんは「本事業を通じてペット産業発展に伴う動物愛護精神を伝えることと、若いベトナム人獣医師が開業できる手助けを行いたい。結果、雇用の拡大となるような国際貢献を目指す」としている。

 ベトナムに開設した動物病院は、専用に設計された地上5階地下1階のビルを借りて入る。1フロア300平方メートル。1階は動物病院受付、3つの診察室、処置室、1部ペットショップ、2階はX線室、手術室、グルーミングサロン、スタッフ休憩室、3階は犬入院室、猫入院室、ペットホテル、グルーミングスクール、冷凍精子BANK、4階は日本人用個人寮5部屋、5階は事務所、多目的ホール、地下は隔離病棟、駐車場となっている。

 ベトナム人スタッフのドクターやナースなど9人は、動物病院開設前に、佐々木さんが日本に呼んで研修を行っている。佐々木さんはこの一年半、開設準備のため、ベトナムへ毎月1週間行っていたが、これからもハードな状況が続く。佐々木さんは「国際貢献の道がひけたので手を挙げていただける方がいれば1週間でも1カ月でも手伝ってもらえればありがたい」と呼び掛けている。

  

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