地域包括ケア複合施設を建設へ 飯田病院

子育て・医療・福祉

[ 2017年 1月 19日 木曜日 15時29分 ]

「ウェルネスタウン丘の上」のイメーズ図

 飯田市大通の社会医療法人栗山会飯田病院は、同市仲ノ町の旧喜久水酒造跡地に地域包括ケア(サービス付き高齢者向け住宅)複合施設「ウェルネスタウン丘の上」を建設し、ことし7月上旬に入居を開始する。居室に加え、診療所や訪問看護、訪問介護ステーション、通所リハビリテーション、フィットネスクラブ、交流サロンなどを設ける他、敷地内には芝生広場や蔵のカフェレストランなどを併設し、入居者および地域住民らの他世代交流の場として活用。人口減少、高齢化が進む飯田中心市街地の在宅医療、在宅介護の拠点としての役割を果たすとともに、まちづくりの核となる施設を目指す。

 

 栗山会飯田病院では、喜久水酒造から跡地利用の相談を受ける中、人口減少、少子高齢化を背景とする、在宅医療・介護の絶対的な受け皿不足を解消する施設を検討。1人暮らしや高齢夫妻のみといった世帯の増加に伴い、訪問では支えきれなくなった高齢者に入居してもらい、安心した生活を提供する同施設の構想に至った。

 

 合わせて、建設地である橋北地区の歴史ある街並みや景観、それらを生かした地域活性化を目指す、まちづくり委員会の取り組みに呼応。酒蔵を改修して活用するなど、地区の歴史あるまち並みの保存・再生・活用に寄与する施設とした。

 

 同施設の整備事業は、高齢者、障害者または子育て世帯の居住の安定確保および健康の維持・増進を図るため、具体的に課題解決を図る先導的な事業の提案を募る、国土交通省の「スマートウェルネス住宅等推進モデル事業」の選定を受け実施する。全国から25事業の応募があり、選定されたのは4事業のみ。「歴史的な景観を残す地区で、医療法人の事業と地域活性化をクロスオーバーさせるモデルの検証を行い、地方公共団体によるまちづくりの施策にサービス付き高齢者向け住宅を位置付けた点」が高く評価されたという。

 

 施設概要は、鉄骨造3階建で、建築面積は1131平方メートル、延床面積2859平方メートル。2、3階がサービス付き高齢者向け住宅で、3タイプの全36室。4月以降入居者の募集を開始する。

 

 1階には診療所が設けられ、橋北(丘の上)地区の総合医療医として、医師、看護師を配置し、合わせて訪問看護、訪問介護ステーションを設ける。また、最大30人規模が利用できる通所リハビリテーション施設やフィットネスクラブ、交流サロンも。これらは、入居者のみならず地域住民も利用できる。

 

 内外装材には地元産材である根羽スギ、根羽ヒノキをふんだんに使用。室内の湿度変化の緩和、快適性を高めるとともに、木材の持つやわらかさ、温かみで、落ち着ける空間を創出する。地元産材の活用による地域内での経済循環、持続可能な地域づくりに寄与する狙いも。さらに、施設の屋根には太陽光発電パネルを載せ、その収益を地元のまちづくりに還元する計画という。

 

 総事業費は約8億6000万円。同モデル事業として1億2000万円の補助金が活用される。

 

 19日、同院で開いた会見で、栗山会の千葉恭理事長は「入院し治療を受けた高齢者の退院後の受け皿が少ないことに加え、高齢化により在宅医療・介護が困難な現状が地域にある。こうした状況を少しでも解消できれば」とし、原重樹同院長は「入居者のみならず地域住民の皆さんが広く利用できる施設とし、地域活性化の一助になれば」と話した。

  

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