地域医療をともに考えるシンポジウム開く

子育て・医療・福祉

[ 2013年 2月 5日 火曜日 9時09分 ]

 県と飯伊地区包括医療協議会は3日、飯田文化会館で「地域医療をともに考えるシンポジウム」を開いた。県内10の医療圏で2008年から毎年持ち回りで開き、安心・健康で暮らしていくための地域医療について医療関係者、行政、住民が一緒に考える機会としている。飯伊で初のシンポジウムには約500人が参加。北海道岩見沢市の医師でNPO法人ささえる医療研究所の村上智彦理事長の基調講演「地域住民が自分たちの地域を守るために~ささえる医療の勧め~」と、地域の代表によるパネルディスカッション「リニア時代を見据え、飯伊地域に求められる医療とは」を行った。

 基調講演した村上医師は1961年、北海道生まれ。99年瀬棚町(現・せたな町)国保診療所時代は、全国初の公費助成による肺炎球菌ワクチンの投与により肺炎患者を減らし、老人医療費の大幅削減に貢献。2006年、夕張市立総合病院を公設民営の診療所として再建するとともに、医療従事者の確保にも尽力。12年6月に同医療法人の理事長を辞任し、独立した形で同研究所を法人化した。

 講演の中で、村上理事長は「地域医療を地域の病院・施設・在宅の多職種が連携し、予防と在宅医療を重視した“ささえる医療”のしくみをつくっている。医者まかせではだめ。住民も参加しないと」と強調。

 「教育レベルを上げれば都市部の医師は必ず来るが、医師が確保されたら住民は安心で長生きして健康になれるのか。医療や福祉は目的でなく手段。住民が住み慣れた地域に愛着を持ち、充実した人生を送って死んでいくためには、住民自身が健康意識を高めて病気や医療費を減らしていくことが大切。自分たちの地域は自分たちで守っていくという気持ちを持ち、地元のふつうの人が起業してきちっと支えない限り地域の再生はない」と語った。

  

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