阿南町の阿南第一中学校(田本けい子校長)は26日、校舎北側の斜面にある梅畑「一中梅園」で梅の収穫を行った。全校生徒66人が15のグループに分かれて作業。39本の隅々まで目を凝らし、目安となるビー玉サイズに育った梅を選別しながら、丁寧に摘み取った。
今年は霜の被害もなく順調に生育し、実付きも良好。生徒たちは一人1キロの収穫を目標に励み、手に持つ収穫袋をあっという間にいっぱいにして笑顔を見せていた。
3年生の購買園芸委員長(14)は「先輩たちが大切に守り続けてきた梅園で、今年も収穫することができてうれしい。自分たちでもしっかり味わい、地域の皆さんなどたくさんの人にも食べてもらえたら」と話した。
この日は目標を上回る約100キロを収穫。選別して事前に注文を受けた保護者や町学校給食調理場に販売する他、西條のショッピングセンターナピカに約20キロの販売を依頼した。
同校によると、梅栽培の始まりは詳細な記録がないものの、1976(昭和51)年には梅の木の植樹が行われているという。毎年、生徒会の購買園芸委員会を中心に、教職員やPTAなども加わり手入れを続けている。
◎写真説明:梅の収穫に汗を流す生徒ら