市立病院の南棟が完成~救命救急の機能充実~

子育て・医療・福祉

[ 2013年 4月 10日 水曜日 15時11分 ]

 第3次整備事業の一環として増築工事が進められてきた飯田市立病院(同市八幡町)の南棟が完成し、8日に竣(しゅん)工式が開かれた。救命救急センター機能や災害時の拠点機能の充実を図ったほか、棟内の血管撮影室や内視鏡室へ最新の機器を導入。本格稼働は16日からを予定する。第3次整備では引き続き、周産期医療とがん医療の充実に向け、北棟の増築や本棟の改修を本年度中の完成を目途に進める。

 南棟は3階建てで延べ約4800平方メートル。昨年3月から建設工事が進められた。第3次の総事業費は医療機器や設備などを含め31億2000万円。財源の内訳は県の地域医療再生臨時交付金5億1000万円、同市の一般会計からの出資金9億円、病院事業費17億1000万円となっている。

 南棟1階の同センターには分散していた救急外来、救急病床、救急集中治療室(ICU)の機能を集約し、救急治療の迅速性や連携機能を高める。基本病床は救急一般6床、救急ICU4床。内視鏡室にはエックス線テレビ室を増設し、緊急治療を、より早く安全に行えるようにする。画質に優れた最新型の内視鏡観測装置も導入した。

 2階の血管撮影室には脳や循環器系のカテーテル治療に対応する最新型のエックス線診断装置を県内で初めて導入。撮影時のエックス線量(被ばく量)を大幅に低減し、患者や医療従事者の安全性の向上が図られるとともに、優れた画質や機能も備える。2台の導入により、脳と循環器系の検査や治療が同時進行で行える。

 災害拠点病院としての機能も高め、3階の講義室は災害時はDMAT隊(災害派遣医療チーム)の本部となる。県の補助金を受けてドクターカー1台も配備し、同センターの運営が安定した後の5月中旬を目途に、平日昼間(午前8時半―午後5時)の試行運用に入る。

 竣工式には市や病院の関係者らが出席。南棟入口でテープカットを行い、完成を祝った。牧野光朗市長は「市立病院は飯伊住民の中核的病院。診療体制の充実により、さらに安全、安心、良質な医療を提供していきたい」とあいさつ。金子源吾院長も南棟の特徴や今後の整備事業を挙げ「地域で安心して必要な医療を受けられるよう一層努めていく」と話した。

 第3次整備事業は救急医療、周産期医療、がん医療などの診療機能や災害拠点病院機能の充実などが狙い。今後に北棟を増築し、周産期センター(分娩、新生児の両部門と産科病棟)をワンフロアーで配置。既存棟を改修して、がんの化学療法や緩和ケアなどを拡充する。工期は来年3月20日までを見込むが、完成部分から順次供用を開始する。

 同市立病院は1992年に同市東栄町から現在の八幡町に移転した。97―99年にかけての第2次整備事業で6階東病棟や外来棟などを増築。2009年から、救急救命センターの機能やがん診療、産科体制の充実に向け、第3次整備の本格検討を進めていた。

  

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