広域連合議会がドクターヘリ問題で意見書提出へ

子育て・医療・福祉

[ 2011年 2月 24日 木曜日 16時18分 ]

 南信州広域連合議会は23日、第1回定例会を飯田広域消防本部で開催。理事者側が提出した総額15億4030万円の2011年度一般会計予算案や、リニア将来ビジョンの「将来の地域像」を地域のめざす姿として位置づけた第3次広域計画、阿南学園の指定管理に伴う条例の整備と指定管理者の指定など議案11件を原案どおり可決した。最後に、県のドクターヘリ問題に関連して「医療体制の充実を求める意見書」を県知事と県議会議長に提出する議案が議会議案として上程され、全会一致で可決した。

 阿部守一知事が公約に掲げた中南信への県内2機目のドクターヘリの配備先が先月末、県の検討委員会の報告どおり信州大学附属病院(松本市)に決定。知事は、飯田市立病院への配備要望が強かった飯田下伊那地域に配慮し「飯伊の医療体制が充実するよう努めていく」と記者会見で約束したが、具体策は示されていない。

 この日の連合議会で冒頭あいさつした牧野光朗連合長は、真っ先にドクターヘリの問題を取り上げ「昨年11月に知事に当地域へ配備するよう要望書を手渡したが、信州大学附属病院に決定した。このことは、ドクターヘリの問題のみならず、この地域の置かれた立場が、今後の県政のスタンスとして、今後も語り継がれるぐらい重要な話だと思っている。県では、医療の専門家による検討委員会の検討結果をどのように受け止め、県土全体の均衡ある発展にどのようにつなげていくのか。今度の大きな課題だ」と強調した。

 記者会見での発表の中で、知事が南信地域への医師配置などに積極的に関与し、飯田下伊那地域の医療体制が充実するよう努めていくとの考え方も示したことについて、牧野連合長は「医師不足の解消こそが、県がセーフティネット機能として果たすべき役割。今後の県の動向を注視しながら、必要に応じて対応をしていきたい」と述べた。

 この問題は一般質問でも取り上げられた。木下藤恒議員(泰阜村議会)が「高齢化が進む中、圏域の医療と福祉に対してどのような位置づけをし、どのように進めていくのか連合長の考えを聞きたい。定住自立圏構想の取り組みの中で、飯伊の医療充実は最大の重要課題と考える」と質した。

 牧野連合長は「飯伊地域はドクターヘリの出動回数が多く需要がある。急峻な地形で最も機能を発揮できる地域だが、残念ながら配備が実現しなかった。信州大学附属病院への配備で5分ほど短縮されるが、飯伊の不安が解消できるとは考えていない。県土の均衡ある発展の観点から、県のスタンスが問われる非常に大きな問題。医師確保など医療体制が充実されるよう、県の対応を注視していく。定住自立圏構想の中で大きな課題であり、飯田市立病院の第3次整備計画の中に位置づけている。調査研究プロジェクトを設置するなど必要な対応をとっていく」と答弁した。

 可決した意見書は、県に▽飯田下伊那地域へのドクターヘリの配備について、計画をもって進める▽飯田下伊那地域の医療体制の充実について、県が医療関係者などと十分な協議の上、具体的な対応を進める▽飯田下伊那地域におけるドクターヘリの潜在需要は非常に多く、ドクターヘリの運行においては格別な配慮をする―よう強く要望するとしている。

  

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