新型コロナウイルス感染症の拡大に備え、飯田市立病院は10日、抗原検査装置1台を導入したと発表した。1日当たりの検査は最大100検体。結果が出るまでの時間は1時間程度で、既に導入しているPCR検査装置よりも短時間で判定ができる。
検査装置は8月14日に導入し、訓練を経て24時間体制の本格的な運用を開始した。導入費は781万円。安全キャビネットやクリーンベンチを備えた遺伝子検査室も8月末までに整備した。
PCR検査は1日当たり最大40検体が可能で、結果が出るまでの時間は1時間10分~1時間20分。
市立病院経営企画課によると、平日昼間の地域外来・検査センターからの検査オーダーは専門知識技能が必要なPCR検査で対応。院内からの迅速性が必要な検査オーダーや、休日夜間の検査オーダーには臨床検査科の全技師が対応可能な抗原検査によって対応する。
同病院での検査実績をみると、8月末現在でLAMP(ランプ)法が245件、PCR検査が109件、抗原検査が31件。