昼神温泉「リハビリ旅行」でハナモモ楽しみ歩行練習

子育て・医療・福祉

[ 2014年 5月 17日 土曜日 10時20分 ]

 東京のリハビリ推進センターと昼神温泉エリアサポートによるリハビリ旅行が15日から17日にかけ、阿智村の昼神温泉郷などで行われた。東京から参加者と家族やスタッフ計20人が訪れ、16日には智里戸沢でハナモモの花見を兼ねた歩行練習や、釣りなどのレクリエーションを行った。

 戸沢地区の上流部にある花桃園を訪れた一行は、山の緑を背景に赤白ピンクの3色に彩られたハナモモの花に感動した様子。参加者は家族に支えられながら、ゆっくりと歩みを進め、山の自然と花見を楽しんだ。

 東京都板橋区から訪れた夫婦は昼神へは秋に引き続き2回目の来訪。「いつも面倒をかけながら家で一緒にいるので、うっぷんがたまって『どこかに行きたい』とせがまれる。旅行は張り合いにもなる」、「ハナモモを見るのは初めて。こんなにきれいだなんて」と笑顔を見せた。

 在宅でリハビリを続ける人々に、旅行を通じた目標と達成感をリハビリにつなげようという試み。リハビリ推進センターにより伊豆の稲取温泉郷と昼神温泉郷の2カ所で行われる。昼神温泉での受け入れは、昼神温泉エリアサポート取締役で清風苑の伊壷弘一社長が稲取温泉を参考に3年前から導入を検討し、昨年秋から実際の受け入れが始まった。

 あえてバリアフリーにせず、旅行そのものをリハビリにつなげるのが特徴。参加者は半年から1年間かけて、旅行での障害を克服しようと階段の上り下りなどをはじめとするトレーニングに取り組み、今回の旅行を実現させた。一方で、段差の高さなどの環境調査を事前に行い、リハビリ旅行療法士の資格を持つ看護師や介護士、理学療法士などが同行するなど安全面にも配慮している。

 リハビリ推進センター取締役の木村英生さんは「病院から自宅に帰るためのリハビリは頑張れるが、在宅になると目標を失ってしまう。旅行は在宅リハビリの目標になり、やり遂げることで達成感を得られる。『また旅行へ行きたい』という思いが生きがいにつながる」と語る。

 昼神でのリハビリ旅行の受け入れを進めてきた伊壷社長は「旅館としてもバリアフリー化が必要なく、そのまま受け入れられる。今後、高齢者や弱者は増えていく。そういった方をサポートし、旅行を楽しめる環境を整えていきたい」と話していた。

  

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