社会福祉法人一陽会(熊谷嘉隆理事長)が飯田市北方に建設した特別養護老人ホーム「陽だまりの丘」の竣工式と内覧会が21日、同所であった。小雪が舞い散る中、法人の運営を支援する有志でつくる後援会や地域住民、施工業者らが大勢出席し、待望の特養完成を祝った。2月1日からオープンする。
テープカットに先立ち、熊谷理事長は「やっとこの地に特養を開設することができた。関係者の尽力と地域の理解支援のたまもの。当施設はいろんな機能を持っており、70床で出発する。行政から指導を受け多床室(従来型)を30床設け、経済的に困難な人たちを受け入れる。広域枠も10床設け、入所の必要な人たちを受け入れる。ショートステイも20床設け、入所待機者を支援する。地域交流スペースの機能もあり、介護の研修や交流のために役立てる。医療機関との連携も密に保っていく」とあいさつ。
来賓で理事の古田芙士県議は「(当社会福祉法人では)安心して住める地域をめざして複合施設を整備してきている。入所待機者数に比べ施設の数はまだ足らないが、人間尊重の精神で仲良く生きていくことが大切。みんなでお年寄りを支援し、しあわせに長生きしてもらいたい」
飯田市の佐藤健副市長は「800人を超える待機者がおり、重度だけでも200人近くいる。陽だまりの丘の完成は行政にもありがたい。広域入所枠も設けていただいた。役に立つ施設として全面的にバックアップしていきたい」とそれぞれ祝辞を述べた。
竣工式に続いて、内覧会が行われ、参加者は自由に施設の中を見学していた。