県北部を震源に22日夜発生した震度6弱の地震で、飯田広域消防本部は23日、県消防相互応援隊として10人を現地に派遣した。隊員たちは被害の大きい白馬村で住民の安否確認にあたった。
地震発生から2時間後に長野市消防局から出動要請を受け、救助隊5人と指揮隊3人、支援隊2人が同2時半に出発。被害が集中した神城地区の堀ノ内、三日市場の倒壊・被災した17棟とその周辺で、要救助者の有無と住民の安否を伊那・木曽の消防署員とともに2時間かけて確認した。
一帯には救助が必要な人は見当たらず、10人は同日午後6時までに飯田に戻った。
飯田の指揮隊長は「白馬は長野市鬼無里方面で民家の倒壊、傾斜が目立ち、地盤や山肌も大きな影響を受けていた」、同救助隊長は「家の隣でテント生活を送っている人に『ご苦労様』と声を掛けられ、頭の下がる思いだった」と振り返った。