飯田市が4月から始めた介護予防・日常生活支援総合事業の一つで、運動機能の向上などを目的にした短期集中、通所型の介護予防教室(通所型サービスC)が6日、鼎下山の関口接骨院福祉サービスから始まった。60~80代の17人が集まり、3カ月のトレーニングに向けて体力や筋力、バランスなどを調べた。
総合事業には訪問型、通所型などの「介護予防・生活支援サービス」と「一般介護予防事業」があり、通所型Cを含む介護予防・生活支援サービスは要支援1、同2と認定された人に加え、地域包括支援センターが訪問、面接で必要と認めた人も受けられる。
対象者は市から委託を受けた事業所に週1回のペースで12回(3カ月)通い、個別の運動プログラムに沿った2、3時間のトレーニング、リハビリで日常生活の改善を目指す。指導は理学療法士か柔道整復師があたる。
この日は開講式に続いて、プログラムづくりのための能力測定があり、それぞれの体力や肩と腕、腰、足の筋力、左右のバランスなどを筋量計で調べた。
近くに住む夫妻は「年を取ってから運動不足になっているので、こういうことをしてもらえるのはいい。外出して人と会い、話をするのも楽しい」と話していた。
施設の代表で柔道整復師、介護支援専門員の関口昌和さんは、次回から始まるトレーニングに向け「弱い部分を自覚して、家でも取り組めば効果が期待できる」と利用者を励ました。
今後は各地のデイサービスセンター、NPO法人、接骨院など10事業所でも、今月から来年1月にかけて行われる。どの会場も送迎があり、自己負担は1回300円(おやつ代などが別途必要)。