看護週間(6―12日)にあわせ阿南町北条の県立阿南病院は8日から、看護の日記念行事を行っている。ことしは耐震化改修工事中のため、例年より規模を縮小しての開催となったが、天龍村のブッポウソウの巣立ちまでを撮影したビデオ上映や昨年の東日本大震災での同院医療救護班による活動の様子を紹介したパネル展示など各種イベントが繰り広げられた。
「看護の日」(5月12日)はナイチンゲールの誕生日。看護の心やケアの心、助け合いの心を広く分かち合うことの大切さを知ってもらう目的で1990年に制定。以後、前後1週間の「看護週間」に各種記念行事が行われている。
同院の看護の日行事は病院職員によるミニコンサートなどのイベントが恒例だが、ことしは改修中のためイベントスペースを設けられず実施を見送ったものの、病院受け付けの待合室で天龍村役場提供のブッポウソウのビデオ上映を行ったほか、院内6カ所のパネル展示で東日本大震災での医療救護班活動を紹介。看護の日の記念グッズとして薬入れの袋やカットバンなどの配布も行われた。
看護部長は「看護の日の行事は、我々看護師にとっても看護とはなにかを見つめ直す機会になっている。一般の方々にも看護師は病気だけでなく、一緒に寄り添い健康を作っていく存在だということを感じてもらえたら」と話していた。