阿南町北条の県立阿南病院は14日、新本館棟の全面改築工事完了後初めてとなる「南宮祭」を開いた。屋内外にさまざまなコーナーが設けられ、親子連れや近隣の住民でにぎわった。
南宮祭は地域の人々に院内を開放して病院が果たしている役割や機能を知ってもらおうと開く病院祭。2010年から始まった新本館や旧館への連絡通路などの耐震化改築工事がこの4月に全面的に終了し、4年ぶりの開催となった。
職員でつくる実行委員会が主催。改築に伴い「地域医療総合支援センター」として生まれ変わった東棟内には「認知症なんでも相談室」が設置されたことから、認知症判定を行う健康ミニチェックや、北安曇郡池田町の安曇総合病院、村田志保副院長による認知症についての講演会を開いた。
バンド演奏やドクターヘリの同病院への発着訓練が新しく企画されたほか、整備された駐車場ではゲームコーナーやフリーマーケット、農産物販売を実施。無料豚汁サービスや宝投げ、カッセイカマン記念撮影会など、多くの子どもたちでにぎわった。同院の事務部長は「新しい機能を見てもらい、使いやすい病院かどうか、判断の材料になれば」と話していた。