AEDの一刻も早い使用を 阿智村清内路に「救命サポート隊」発足

子育て・医療・福祉

[ 2016年 3月 2日 水曜日 13時56分 ]

 県内で初めてとなる「救命サポート隊」の試行運用が1日、阿智村清内路地区で始まった。救急車が到着するまでに時間がかかる同地区で、飯田広域消防本部から連絡を受けた村役場清内路振興室の職員が現場に駆けつけ、心肺蘇生やAED(自動体外式徐細動器)の使用などの応急手当を行う。

 地域に設置されているAEDを一刻も早く使用できる環境をつくることで、一人でも多くの命を助けようとする取り組み。住民によるサポート隊は全国で石川県加賀市や神奈川県厚木市などで発足している。

 サポート隊員となったのは、原恵子振興室長ら3人。これまでに応急手当講習を受講し、救急隊との連携訓練なども行ってきた。人事異動がある際には随時講習や訓練を行うという。

 村役場で開かれた隊員証の交付式で桂稔消防長から3人に隊員証が手渡されると、熊谷秀樹村長が「気を引き締めて任務にあたって」と訓示。桂消防長は「我々もしっかりサポートする。安全、迅速、確実な活動を」と呼び掛けた。

 飯田広域消防管内の救急出動件数が増加傾向にあり、なかでも高齢者の搬送が増えている。救急車の平均到着時間は9・7分だが、清内路地区では20分ほど。清内路では119番より先に振興室へ電話してしまう地域の高齢者もおり、これまでも職員が救急車を要請したり、駆けつけてAEDの使用を行うことがあった。

 原室長は「清内路村の時代から先輩たちが地域の方に寄り添う姿を見て育った。何の迷いもなく引き受けたが責任の大きさを感じている。住民の役に立ってこそ役場職員。他地域の見本になれるよう取り組みたい」と話していた。

  

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