飯伊地区包括医療協議会が「医師等確保対策委員会」設置

子育て・医療・福祉

[ 2010年 9月 3日 金曜日 15時04分 ]

 飯伊地区包括医療協議会(唐沢弘文会長)は31日夜、飯田市大通の飯田医師会館で記者会見を開き、昨今の医師不足などに対応するため「医師等確保対策委員会」を設置したと発表した。医師や看護師などの医療従事者の育成確保のため、行政や関係機関などと協力して調査研究などを行い、地域医療の充実に資する目的。現状把握などの情報収集と情報交換による情報共有を図りながら、具体的事業の展開を研究していく方針だ。

 委員会は、飯田市や下伊那郡町村会、飯田医師会、飯田下伊那歯科医師会、飯田下伊那薬剤師会、飯田女子短期大学、飯田下伊那高等学校長会、下伊那校長会、飯伊地区の病院などの関係者22人で構成。委員長に椎名一雄・飯田医師会理事、副委員長に矢澤昭彦・飯田病院事務局長と原重一・飯田市保健福祉部長を選出した。

 記者会見で唐沢会長は「医師不足は全国的な課題。厚生労働省も取り組みを始めたばかりだが、そう簡単に解決できない。協議会として何か対策を講じていかないといけないと考え、委員会を設置した。広範囲にまたがる問題で大変だが、国の対策を待っていては解決しない。地域でできることは地域で取り組んでいく必要がある」と強調。

 椎名委員長は「昨年7月に飯田医師会の会員260人を対象にアンケートを行った。その結果、医師の子どもたちは半数以上が医師になっているが、ほとんどが地域に帰ってきていないことが分かった。また、地元の進学校に聞いたところ、10年で100人以上が医学部に入学しており、呼び求める努力があれば帰ってくる可能性があることが分かった」と説明。「ことし2月に医師確保対策公開シンポジウムを開催したところ、飯田市立病院以外の病院では医師の確保が大変で年齢も高くなっており、早急に補充する必要性が明らかになった。医師を呼び求めるためには、教育環境や交通利便性、行政支援、医療の質向上が不可欠。これからできるところから始めていきたい」と述べた。

 矢澤副委員長は「この地域は医療崩壊、医師の偏在が典型的に現れている。長野県も医師確保に向けた取り組みをしているが、その恩恵をほとんど受けていない。この地域固有の問題をどう解決するかが最大の課題」と指摘。原副委員長は「医師不足は地域の存亡に直結する問題。行政としてもやるべきことをやるため委員会に参画するなかで、どういうことができるのか一緒になって研究していきたい」と語った。

 飯田医師会の市瀬武彦会長は「2年ぐらい前から医療従事者不足が顕著になっている。当医師会が協議会に話をしたところ、快諾を得て委員会が設置された。人材の確保をみんなで考えていかねばならない」と強調した。

 当面は、長野県の医学生修学資金の貸与についてパンフレットなどで管内の中学校・高校に配布掲示することにより医師への道をPRする。また、看護学科を2012年3月に卒業する学生に対する就職ガイダンスを実施する。

  

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