飯田医師会が総会と全員協議会開く

子育て・医療・福祉

[ 2016年 7月 2日 土曜日 8時08分 ]

6.29医師会総会 飯田医師会(古田仁志会長)の本年度定時社員総会と全員協議会が6月28日夜、飯田市錦町のシルクホテルで開かれた。全協では、今後の看護職員確保対策のうち、准看護学校の設立検討については「もう少し時代の流れを俯瞰(ふかん)し、リニア時代の到来で人口予測が増加に転じることがあれば再検討する」として、当面の議論を据え置くことを決めた。

 将来にわたる学生の需要などの見通しが難しく、学校設立のための多額の資金や主体、実習施設の確保、教員養成などで課題が多い点を理由に挙げた。

 同医師会の実態調査によると、飯田下伊那の高校生の看護職員志願者は例年70~80人程だが、4年制大学への進学希望が多く、准看護学校への入学者は若干人という。少子高齢化と人口減少を踏まえ「医療必要度も減少傾向が予測される」点も考慮した。

 同医師会は看護職員確保対策として①新卒者(UIターンを含む)の確保②再就職の支援・教育(潜在看護職員の発掘)の2点を柱に検討を進めてきた。

 多くの出身者が地元の医療機関を就職先に選んでもらえるよう、飯伊医療圏全体を対象とした新たな奨学金制度の創設も検討しており、南信州広域連合とも協力し、来年度の開始を目指す方針が示された。

 総会には、委任状を含む240人が出席した。古田会長は少子高齢化に伴う医療・介護分野の財政的制約や労働力不足などを懸念した上で「地域包括ケアなど国の制度を正しく理解し、提供すべき医療のあり方を考えていかねば。地域医療がけっして疲弊することがないよう、この1年も歩みを進める」と話した。

 

 議事では、昨年度の事業報告と会計決算の2議案を決議した。昨年度は地域包括ケアの円滑な推進に向けた協議を進め、ことし4月に南信州広域連合を事務局とした南信州在宅医療・介護連携推進協議会を設置。医学・学術向上のための講演会や研究会は計92回を行った。

 

 広報活動の一環で、南信州新聞に連載された「せいかつ おだいじに!」を書籍化した「飯田下伊那のお医者さんに聞く100の質問」も発刊した。

 

 全員協議会では、県が策定検討を進める地域医療構想に関し、飯伊の病床数の動向を注視し、地域事情に応じた検討を求めていくとの説明があった。

  

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