飯田医師会と市が懇談会開く

子育て・医療・福祉

[ 2010年 7月 3日 土曜日 8時24分 ]

 飯田医師会(市瀬武彦会長)と飯田市との懇談会が1日夜、飯田市錦町のシルクホテルで開かれた。医師会側は地域の実情に応じた介護保険施設の整備計画の策定、細菌性髄膜炎や子宮頚ガンなどの予防ワクチン接種への公的助成などを要望した。双方の役員や幹部職員など32人が出席した。

 市瀬会長は昨年に流行した新型インフルエンザに言及し「今後の南半球での動向が注目される。日本への第2波に備え、感染拡大防止への協力を願う」とあいさつ。牧野光朗市長は「地域へ定住するには、医療がしっかりしていることが大切。医療の課題に対し、きたんのない意見を願う」と呼び掛けた。

 介護保険・在宅医療関連で医師会側は、緊急時のショートステイ専用病床と特別養護老人ホームの看護師の確保、恒常的に800人前後という特養入所待機者を減らすための計画の策定を要望。「特別ホームヘルプサービス」について「利用条件を緩和し、もう少し使いやすい制度にすべきでは」と利便性の向上を提起した。市側はいずれも「適切に進める」など前向きな意向を伝えた。

 福祉分野で医師らは、障害者自立支援法における配偶者がいる利用者などへの負担減免、精神障害者の福祉サービス利用時における心理的負担軽減への対応、軽度認知障害者の活動の場づくりなども促した。

 国内の自治体で広がりを見せる細菌性髄膜炎ワクチンや子宮頸がん予防ワクチンなどへの公的助成。医師会側は、飯伊町村の導入状況も踏まえ「有効な各種ワクチンが発売されたが、高額ゆえに個々へ積極的に接種を促すことが難しい。市も早急な援助を」と強く願った。

 牧野市長は庁内議論の焦点として「すべてのワクチンへ助成するに越したことはないが、予算面から厳しい。多種ある中で緊急性や優先順位をどう判断すべきかが難点」と説明。医師会側は「どれもが重要なワクチンと言うほかないが、全額でなくても早期に補助を行うべき」「日本のワクチン行政は遅れに遅れている。地域から国を動かしてほしい」と求めた。

  

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