飯田市が地震訓練を実施

子育て・医療・福祉

[ 2010年 8月 31日 火曜日 9時01分 ]

 飯田市は29日、東海地震を想定した地震防災訓練を、ことしは飯田市丸山地区を拠点モデルに実施した。住民ら約350人がさまざまな訓練に参加したほか、市りんご庁舎に設置した災害対策本部では、被害想定などを職員には非公開で行う実践的な訓練を実施。地域防災計画に基づき訓練を進めるなかで、防災意識の高揚を図った。

 飯田署、飯田広域消防、日赤奉仕団、飯伊地区包括医療協議会をはじめ、住民ら約2万1000人が参加。午前8時に静岡県の駿河湾沖を震源とする地震が発生し、飯田市内は震度6強の揺れを観測したと想定。ことしは災害対策本部員と事務局員が分かれて訓練を行う、それぞれの対応能力を高める訓練内容に変更した。

 本部員は図上シュミレーション訓練として、37人が6班に分かれ、家屋倒壊やけが人の搬送要請など計38件の報告に対応。本部事務局員は想定事前非公開・ロールプレイング方式訓練に取り組んだ。牧野市長は「事前に内容を知らせないという負荷をかけ、どう処理するかの訓練。失敗の原因は何かを追求することで本部機能が高まっていく。積み重ねが大事」と話した。

 モデル地区の丸山地区では、丸山自主防災会が中心となって安否確認・避難誘導訓練を軸に展開。主会場では住民らも参加して初期消火訓練、避難所開設訓練、情報伝達訓練に励んだ。

 同包括医療協議会は大規模災害応急救護所医療訓練として、医師19人をはじめ、歯科医師4人、薬剤師9人、看護士3人が参加。けがの程度で黒、赤、黄、緑色に治療優先度を区分するトリアージを実施したほか、心臓や肺の動きが停止した患者に対する人工呼吸、胸圧、自動体外式除細動器(AED)の説明訓練も行い、住民らも積極的に参加した。

 このほかにも、校舎屋上から逃げ遅れた要救助者を救助する高所救出訓練、今年度から新たに導入したシステム(FM緊急割込放送、飯田ケーブルテレビデータ放送、エリアメール)活用も実践した。丸山地区自主防災会の池田延史会長は「6月の土砂災害訓練に続く地震訓練。本部立ち上げも前回の教訓を生かして若干の余裕が見られた。いざという時のために、今後も防災意識を高めていこう」と講評した。

  

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