飯田市立病院が南信初の結核診断機器を導入

子育て・医療・福祉

[ 2010年 7月 10日 土曜日 8時28分 ]

 飯田市立病院は、結核検査を院内で実施できる結核診断機器を南信で初めて導入した。「QFT検査」という高精度の結核感染診断法(保険適応)で、ツベルクリン反応に替わる新たな結核感染の早期検査法として、近年主流になっている。県内では信州大学医学部付属病院、県立須坂病院、松本市医師会医療センター、ミクロメディカル(佐久)が導入している。南信では初の専用機器導入(費用580万円)に近隣の医療機関も「利用したい」と歓迎している。

 同院診療技術部の實原正明副部長兼臨床検査科長によると、この結核検査はこれまで信州大学に依頼し、結果報告までに2週間かかっていたが、院内での実施により1~2日で結果が得られ、早期診断・早期治療が可能になる。また、飛まつ感染を特有とする結核菌は、接触者間で感染拡大するため、短期間で結果が得られるQFT検査は、感染拡大を防止する効果がある。

 同院では昨年1年間に200件のQFT検査を信州大学に依頼し、そのうち12件が結核だった。2008年度の結核発生動向調査によると、新登録患者は全国で2万4760人(人口10万人当たり19・4人)長野県は221人(同10・2人)飯田は14人(同8・2人)。新登録患者は減ってきてはいるものの鈍化傾向にあり結核検査の需要は高い。

 實原副部長は「結核にかかる原因は免疫力の低下。薬による治療で治せるようになり、かつてのような不治の病ではなくなっているが、免疫力が低い高齢者が増え感染者は今後増えていく見込み。早期診断・治療すれば治る確立が高くなる」と話している。

  

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