飯田市立病院の周産期センター完成

子育て・医療・福祉

[ 2014年 1月 17日 金曜日 9時11分 ]

周産期センター完成 飯田市立病院(同市八幡町)の第3次整備事業の一環として、新たな周産期センターが16日に完成した。分娩対応などの増加で既存施設が手狭となる中、北棟を新設し、本館西棟を改修。2階部分に産科病棟や分娩部、新生児治療などの入院部門を移転集約し、本館手術室と直結させたことで、緊急時の迅速な対応を図り、リスクを軽減。産科病床やGCU(新生児継続保育室)、分娩室や陣痛室を増やした他、医療設備やセキュリティーなども充実させた。入院部門は23日、外来部門は27日に運用を始める。

 

 第3次整備事業では、昨年4月に新設の南棟で救命救急センターの運用を開始。今回の周産期センターに続き、年度末のがん診療・緩和ケア関連の拡充整備をもって完了となる。総事業費は医療機器や設備などを含めて31億2000万円。財源は県交付金5億1000万円、市の一般会計9億円、病院事業債17億1000万円となっている。

 

 新たな周産期センターは産科病棟や分娩部、新生児治療などの入院部門を従来の本館4階から新設の北棟を含む2階へ集約。分娩中などに緊急手術を要する場合でも、隣接の手術室へ素早く移動できる。病棟直下に、これまで本館1階にあった産科外来と助産師外来を配置することで、職員の移動時間を短縮。連携の強化を図る。

 

 産科病床は6床増となる38床、GCUは8床増の12床に拡充。分娩室と陣痛室はそれぞれ1室、3室増となる各4室でプライバシーにも配慮した。NICU(新生児集中治療室)や分娩室のモニター装置や機器を更新し、医療の精密度や安全度を高める。周産期センター入口の管理システムを強化し、セキュリティーや感染予防の向上に役立てる。

 

 市立病院の産科は元々は妊娠や分娩の異常時の対応を主としていたが、飯田下伊那地域で可能な医療機関の減少に伴い、分娩の取り扱い件数が増加。2005年度の552件が06年度に1003件と大幅増となり、近年は約1200件で推移している。

 

 飯伊の分娩可能な機関は04年度までは6機関あったが、07年度は3機関に。10年度末からは市立病院と椎名レディースクリニック(同市小伝馬町)の2機関が年間約1600件の出産に対応している。

 

 山崎輝行・周産期センター長は「分娩件数の増加で施設状況が手狭となる中、関連部門を分散させるなど、何とかやりくりしてきた。今回の一体的な整備で、緊急時などでより素早く的確な対応が可能となる」と指摘した。

 

 16日朝の竣工セレモニーには、市や病院、医師会の関係者らが出席。本館2階の周産期センター入口でテープカットを行ってから、センター内を見学した。

 

 牧野光朗市長は「子どもを産み育てる出発点をしっかりと確保するための拠点を整備できたことは大変感慨深い」と述べ、関係者らに感謝。医療スタッフの確保や診療報酬などの課題にも言及し「安全、安心、健康長寿の地域であり続けるためにも、今後も支援と協力を願う」と話した。

  

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