飯田市大通の飯田病院で14日、2012年に制定された2月10日の「フットケアの日」をPRしようと、「足のことを知ってみよう」をテーマにした初のイベントがあった。
イベントを企画した糖尿病看護認定看護師(32)によると、糖尿病合併症の1つである足病変は些細なことがきっかけで起こりやすいが、神経障害があるため気づきにくい。患者自身が足を見る習慣や足に対する関心が低いと考えられるという。
そこで「フットケアの日」をきっかけに、患者に対し足の知識やセルフケア、セルフモニタリングの方法を伝えることで足病変の予防、進行の悪化を防ごうとイベントを企画した。
エントランスホールで看護師数人が、足に関するポスターやパンフレットを作成して説明にあたった。また、皮膚や爪、神経障害・循環障害の程度など足の状態を観察するコーナーを設置。実際にフットケアを行い、足の大切さを伝えた。「バレンタインデー」にちなんで、低カロリーの飴やジャムも配った。
イベントを企画した看護師は「フットケアの日を知ってもらい、糖尿病の患者さんに限らずいろんな方に足への関心を持っていただきたい。足は日常生活動作や生活の質に影響があるが、日本では60歳以上の約700万人が足病変を発症、年間1万人が足切断に至っている。自分の足を大事にしていただくためには予防が重要」と話していた。