「伊賀良井用水」の水力発電見学会 水車型に改良し実験

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[ 2016年 3月 30日 水曜日 12時20分 ]

 飯田市は29日、同市鼎切石の「伊賀良井用水」取水口付近(妙琴浄水場内)で行ってきた小水力発電実証実験事業の見学会を現地で開いた。行政職員や市民、地元関係者ら約50人が参加し、市内の企業が新たに開発した「開放型クロスフロー水車」を使った発電状況を確認した。

 市の実証実験は、住民主体の小水力発電事業や新たな環境産業の可能性を探る狙い。2013年度に国の委託事業として、流水落差を変えられる可動式の堰(せき)を整備し、導水管内にプロペラ型発電機を取り付けて実証実験を行ったが、ごみ詰まりといった維持管理面や効率性などで課題が出ていた。

 今回の実験に用いた開放型クロスフロー水車は「マルヒ」(後藤大治社長、同市桐林)を中心に製造。効率的に発電ができ、羽が開放式で水車内を流水が通り抜けるため、ごみ詰まり予防などメンテナンス面でも優れる。この時期の伊賀良井の平均流量0・49立方メートル毎秒、堰の有効落差約1メートルに対し、発電量は約1・5キロワットで、LED防犯灯で約80基分相当という。

 現地見学会では後藤社長らが、流水で勢い良く水車が回転し、発電する状況を解説。発電した電気を活用し、遠隔操作も可能とする監視カメラシステムを作動させた。

 本年度の実証実験は水利権の許可を受け、昨年12月25日から3月末日まで実施。開放型クロスフロー水車の特性や土砂の堆積状況の確認、騒音計測などを行ってきた。

 「身近な水エネルギーを地域の活性や課題解決に生かせれば」と市環境モデル都市推進課の課長。地元企業の連携による小水力発電設備の開発を支援する南信州・飯田産業センターのオーガナイザーは「今後も耐久性などの改良を重ね、当地域の産業システムとして売り出したい」と話していた。

  

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